モノには持ち主の思考、価値観、そして生活が憑依する。
自己紹介で登場する名刺は、人が自らの情報を伝えることを目的に用いられることが多い。
では、もしモノが人について語ることがあればそれはまるでモノによる他己紹介のように機能するのではないか。
Covid-19のパンデミックにより室内での暮らしの時間が増えた状況で、様々な人を対象に「最も買って良かったモノ(あるいはコト)」についてインタビューを行い、そこから掬い上げられたエピソードをもとに持ち主にまつわるモノの名刺を制作した。
ここでの主語は「持たれ主」であるモノとなり、従来の人とモノとの関係性を再考させる。

Hibiki Yamada
Kotono Yamada
Atsushi Muto
Momoko Nogami