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ヴォリュームを有した身体の表面にはぺったりと皮膚が纏わりついている。それは自己と自己を取り囲む環境との際であり、空間を揺蕩っている数多のイメージが出会い接触する第一の次元である。

平面空間と立体空間を繋ぐワームホール的走査によってコピー・アンド・ペーストされたチューイングガムの物質的なイメージは、咀嚼という運動によって裁断され変形し、ピーラーでにんじんの皮を剥くように引き剥がされた自らの皮膚の輪郭を形成する。そのいわばヴォイド的身体は、空間に溶け合い不定人称的で可塑性を帯びたイメージを吸着することで、とろりとした接触感覚を浸透させていく。

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[kɯ̟ᵝzɨᵝɾe̞]^崩れ にてインスタレーションを展示。
2023.01.19-01.30
デカメロン

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All credits to Hibiki Yamada

Photo: Issei Suzuki