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現代日本において、社会とのしがらみから離れ、一時的に苦痛やストレスから逃れられる場所が求められている。また、covid-19のパンデミックを受け、物理空間と情報空間の垣根はますます曖昧となりつつある。
そうした状況で、古くから日本に存在してきた、人々の逃げ場所としての「アジール」という特殊な空間を分析し、再検討することで、社会とのつながりを維持しつつも苦しみから逃れることのできる空間を「音」によって制作する。また、周囲の環境から安心できる音を採取するだけで精神的なアジールを立ち上げられるツールの設計を行うことで、個別具体的な身体に応じた精神空間をつくることが可能となる。
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All credits to Hibiki Yamada