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私(たち)が何かを見るとき、何かもまた私(たち)を見ている。 
演者は指示を遂行する「パフォーマー」、その様子を見る「通行人」、それらを俯瞰して観察する「閲覧者」となり、メディアにあふれた現代社会における<観る>という行為の多層性を浮き彫りにしていく。またそれぞれの視線はソーシャルメディアへと開かれており、観ると同時に観られる対象でもある。
ここでの視線の交わし合いによって、スクランブル交差点という舞台と同質の<観る>という行為が混濁する様子が強調される。
公共の場における 観る/観られる の関係はパフォーマー/観客 の二分化を退け、現代のメディアを介することでその境界はさらに曖昧となっていく。

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Concept and Choreography: Hibiki Yamada
Direction: Hibiki Yamada
Assistant Direction: Hazuki Ohta
Performance: Yuri Sakai, Issei Suzuki, Hiroki Yokota , Sumika Hosoe, Hibiki Yamada, Hazuki Ohta

Recording: Toko Nomura
Editing: Hibiki Yamada. Hazuki Ohta